【JICAインターン試験】に落ちた経験から、受かるためのやり方と内容を考察する
こんにちは、kuriです。
前回JICAインターンの紹介を、こちらの記事に書きました↓
今回はその続きで、試験についてと私の想い(経験談)をお話しします。
実際にどんな内容を書類に書き、どう面接に臨んだか、どこを治したら良かったのかという反省を、赤裸々に書こうと思います。これから本気で受けてみたい人の参考になったらいいと思うので、長文ですが、
本気で受かりたい人は是非しっかり読んでみて下さい。人の失敗から学べることは大きいです…
ちなみにインターンポストのうち、在外事務所の話になります。
なぜJICAインターンをしようと思ったのか
(個人的な話なので、いらない人は飛ばして下さい!)
理由①
まず1つ目の理由は、学生のうちにアフリカに行ってみたかったこと。
私は都内の某大学で、国際開発の勉強をしていました。
といっても、専門的な勉強をしてた訳ではなく、浅く広く、途上国のことについて学んだり、日本の農村を学んでいました。
この学部には青年海外協力隊に興味があって入り、在学中はボランティアをタイとベトナムで行なったり、バックパッカーをして途上国を知ろうとしていました。
在学中の目標は、できるだけ多く海外経験を積むことで、アフリカにも是非行ってみたかったのですが、何せお金が半端なくかかります。
そこで、JICAインターンであれば、手当など含めて自分の出費はほぼ無いので、おいしいと思いました。
理由②
2つめの理由は、ソーシャルビジネスに興味を持ったことです。
青年海外協力隊に本当に行きたいのか(覚悟があるのか)、将来何をしたいのかを自問しながら海外活動をしていましたが、段々と協力隊に若干疑問を持つようになり、ソーシャルビジネスへ興味の矛先は向かいました。
私の指すソーシャルビジネスとは、一般企業でありながら、株の配当がない、売上は全て現地の為に使われる(または会社のさらなる投資に使うことが現地の為になる)ビジネスです。
例えば、有名なものにグラミン・ダノンがあります。
グラミンとダノングループはバングラデシュの子供達の栄養失調を減らすため、微量栄養素を添加したヨーグルトを製造する合弁事業を開始しました。
この会社ができたことにより、現地では安価で栄養価の高い食べ物を得ることができ、雇用も増え、周辺の酪農家も安定した生産が出来るようになりました。
ソーシャルビジネスのボランティアとの最大の違いは、自身でお金(利益)を作り出しているので、きちんと運営できている限り、半永久的に続けられる支援ということです。ここに魅力を感じました。
話が大分それてしまいましたが、上記の2つの理由から、アフリカにあり、かつソーシャルビジネスっぽいプロジェクトができるJICAインターンをしたいと考えました。
私が選んだプロジェクトの紹介
この時、民間連携事業というものがあり、行きたい条件にぴったりのものがありました。
詳しい企業名は避けますが、アフリカのとある国で太陽光パネルを軸にしたビジネスで、電力を売り、電気の普及率が低いアフリカの人々の生活水準を上げるものです。
この国のいたるところにあるキオスクという小売店の天井に、ソーラーパネルを取り付け、店主がその電力を超小口で売ります。人々は、自分の携帯電話を充電したり、ラジオや専用のライト(貸出)に電気を充電して家で使ったりと様々な使い方が可能です。
【キオスク】 写真元:https://myclimatejapan.com/?p=5335
この事業がソーシャルビジネスと言えるかは分かりません。なぜなら最初のキオスクにソーラーパネルを取り付る費用や一式の設備は無償(貸出)だからです。いいサービスシステムですが初期費用がかかり、現地の人には当然投資費用はありませんし、日本の当ベンチャー企業にもすべてのキオスクにソーラーパネルを取り付ける費用はありません。ここは、JICAと連携しているからこそできることだと思います。
とはいえ、現地でしっかりと運用しサービスを広げていくにはそれなりの対策や方法が必要です。どんなに現地の人達を、発展途上国を助けられるサービスや製品を思いついたとしても、日本と違う環境で普及していくのは大変なことです。
その術を学びたくて、私はここに希望を出しました。
試験の詳細
選考は2段階に分けて行われます。第1段階は書類審査、第2段階は面接です。
書類審査
提出書類の中で主に審査の対象となるのは、自己申告書です。第3希望まで用紙があるので、行きたい国と合わせて志望動機などを記入します。
内容は、①大学/大学院での研究内容(社会人はこれまでの業務経験)と今後のキャリアプラン、②上記を踏まえたプログラム/ポストの志望動機、③具体的な計画/達成目標の3項目です。各項目500字以内で記入します。
個人的にポイントだと感じたのは①と②の関連性、大学での研究内容と今後のなりたい自分を繋げる点としてインターンを自分の中で位置づけられるとかなりいいと思います。
JICAインターン体験記①(採用編) - yokobeexxx’s diaryyokobeexxx.hatenablog.com
こちらのブログでは、試験についてさらに詳しく詳しく書かれています。
国際協力機構(JICA)インターンシップの選考対策 | Goodfindwww.goodfind.jp
書類はなかなか時間がかかりますし、早めに準備を始めれば沢山練って書けるので、早め早めに書くことをおすすめします。
ちなみに私は、まだフィリピン留学をしている最中に書き、提出しました。
面接
書類審査を通過すると、次は面接です。この時点で数名に絞られていました。
面接は、現地にいる方も交えて行うため、自宅のパソコンからSkypeで行われます。
私の時は、JICA職員の方と、アフリカにいるインターンさせて頂く企業の方2名、計3名を相手に、画面越しにお話をしました。
私はこの時絶賛就活中でしたが、正直どこの企業の面接よりも緊張しましたし、相手の方も厳しかった印象です。私はここで落ちてしまいました。
失敗の原因
初めの方は手応えも悪くなかったのですが…。
まず、アフリカとテレビ電話で繋いでいるため、時差が半端ないんです。しかも自分の話した言葉が相手に響いているのが聞こえて、それが2・3秒遅れて聴こえてくるので、
①次に話すことを考えながら、②相手の顔を見ながら話し、③少し前に自分の発した言葉が画面から聴こえてくる、ということを3つ同時に処理しなければならないという現象が起き、酷く混乱してしまったのを覚えています。
しかも丁度その日の午前に就活の面接が入ってしまい、急いで帰宅しなんとかSkype面接に臨んだ状態だったため、上記の現象と相まって何を伝えたいかも分からなくなってしまったんです。
はっきり言って準備不足だったと思います。書類はあれだけ入念に準備したのに、面接は就活を言い訳に疎かになっていました。
Skype面接の混乱の中、一番失敗した受け答えは2つ。
先ほども赤字で書きましたが、私は、
せっかく思いついた現地の人の役に立つサービスや製品を、どう現地に広めていくのか、その手法や現地との接し方、雰囲気感を学びたくてこのプロジェクトに応募しました。
1つ目の失敗
なぜウチをインターン先に選んだのかと聞かれた時に「アイデアをどう形にするのかを学びたい」としか言えなかったことです。そんなの日本にいたって、なんならインターンじゃなくたって学べることです。これは違うと焦りながらも、時差にも混乱し、伝えたかった上記の想いがどうしても出てきませんでした。
2つ目の失敗
(多分)それでもあちらは私の価値を引き出そうと、アイデアについてさらに突っ込んでくれました。「今まで自分で何か企画して実現まで持っていった経験はありますか」という質問に、しかし完全に頭が真っ白になってしまった私。冷静に考えると、「ベトナムボランティアで、やりたい活動を現地スタッフへ提案してそれを行った」とか頑張ったこともいろいろ言えたはずなのに、何も思いつかず「ありませんが…」とその場を取り繕うことしか言えず。ここで完全に落ちたと確信しました。
今考えると、冷静であり就活で迷いが生じていなければ確実に思いを伝えられていたので、悔しさがこみ上げます。フィリピンで書類を書いていた時は自信満々だったんです。4年間かけて、国際開発にはそれなりに誇れる経験をしてきたので。
しかし、それをしっかり言葉にして相手に伝えられなければ何の意味もありません。
そして何よりも、自分が成し遂げたいんだ、途上国の人の役に経つことをしたいんだ、将来こういうビジョンがあるんだ、という想いが大切です。これは相手に伝わります。
帰国後の就活で、方向性に悩んでしまった私。フィリピンで書いた書類には、この先ソーシャルビジネスの企業に行きたいとか開発コンサルタントの方向性に進みたいと堂々と書いていたのですが、この時分からなくなってしまっていたんです。
それが面接に、ひいては面接の準備不足という行動に出てしまったかなと思います。
試験に合格するためのまとめ
どうでしたか。こういう感じのことが待ち構えているという想像は出来ましたでしょうか。
合格するために大事なのは、
①しっかり準備して望むこと
・絶対に伝えたい、言いたいことをまとめる
・書類に書いたことを突っ込まれたら、全て詳細に語れるようにしておく(言ってることと書いてあることの矛盾が無いように)
②強い想いを持って、それを伝えること
・目先ではなく、将来に繋がるような事を言えるとベストです(JICAは、将来国際開発を担ってくれるような人材に投資したいはずです)
②番は大学のアメリカインターン選考を受けたときも特に重要だと感じた点です。
これを最後まで読んでくださった皆さんには、ぜひしっかり準備して頂き、情熱を持ってポストを勝ち取って欲しいです。陰ながら応援しています!
私は落ちてしまいましたが、一生懸命将来の事を考えて、挑戦したので、それは誇れることだと思っています(o^^o)
アフリカに行けなかった未練から(?)先日夢でアフリカに飛び立ちました…↓
kuriの自己紹介↓