ゆるーい海外の空港事情〜入国審査〜
皆さん、入国審査をご存知でしょうか。
飛行機で目的の国の空港に降り立った後、スーツケースを受け取る前にずらっと並び、パスポートを提示して簡単な質問に答えたり、時にはカメラで眼球認識されたり指紋認識されたりするあれです。
また、出入国で空港を通り抜ける際には、幾度となく様々なチェックを受けることになります。 ここをクリアできないと入国も出国もできないので、なかなか緊張する場面でもあります。
今回は、そんな海外の空港で起こったゆるすぎる事件を紹介します。
ベトナム事件
まずは入国審査編から。
これは、大学2年生の夏にベトナムへ行った時のことです。
私にとって、空港の様々なチェックの中でも1番緊張する入国審査。
巷の情報では、よくここで「What’s your purpose of your visit? (滞在目的は何ですか?)」と聞かれるので、「sightseeing(観光)」と答えましょう、などと書かれています。
これは実際正解で、変に丁寧に答えようと思って余計な単語を言ってしまうと、こちらが意図しない意味に捉えられてしまい(日本人の英語は間違いだらけ)、余計なトラブルに発展する可能性があります。
その他にもいろいろ聞かれることもあったりなかったりするので、特に英語が苦手な方は緊張する場面ではないでしょうか。
そんな厳正な入国審査で、思わずガクッとしてしまう出来事がありました。
パスポートを準備し、特にすることもないまま並ぶこと20分。私の番が回ってきたのでパスポートを手渡し、ドキドキしながらチェックされるのを待っていました。
早くスタンプ押してください…!
しかし審査官、こちらをチラッと見、話しかけてきました。緊張が走り、何を言われるかと身構えます。すると…
ウーン、ヤマダ、ハナコ(仮名)、ニホン、
....フーン、ナニ、リョコウ??
審査官、いえおじさん、日本人が好きだったのでしょうか、カタコトの日本語でニコニコしながら話しかけてきました。
タノシンデネ〜〜(⌒▽⌒)!ニコニコ
ガクッ!
一気に気が抜けて、半笑いでその場を終えました。当時はまだ海外慣れしていなかったので、そんなゆるくていいのか…と唖然だったことが印象に残っています。
まあ今思い出すと、無愛想で怖くて、機械的な人が大半の中、良い人に当たったのかもしれません。
クアラルンプール事件
こちらも同じ大学2年の夏、上記のベトナムと一連の旅路の出来事です。
全ての旅程を終え、日本へ帰るためにクアラルンプールでトランジット(乗り継ぎ)した時のことです。
この時のチェックインは2通り選べたので、私はカウンターにずらっと並ばずに済む、セルフのものを選びました。
自分で機械に持っている航空券の情報(eチケット)を入れ本券を発行し、その券を持って初めのゲートへ向かい、若めのお兄さん管理官にパスポートと券を渡します。 すると…
「えっ!ちょっと!!これ、日本行きの券じゃないよ!?シンガポール行きだよ!!!」
…
…
…なんだって!?!?
何か間違えたかとパニックになっていると、
「just kidding(冗談だよ笑)」
と言われました。
………え?
ポカーンとしている間に
お兄さん笑いながらパスポートをチェックし、「20才なんだ?僕もだよ(o^^o)」と言ってきました。
流石にもう騙されないぞと思い「どうせ冗談でしょ」と半ば怒りながら言ったら、名札見せられ、本当に20才でした。
日本でやったら確実にこのお兄さん訴えられそうですが、なにはともあれ無事に帰国できたので良かったです。